2010年9月24日

憑霊 (Demonic Possession)

さて、ここからが、私が人から非難される(されかねない)ところである。

Well
Sick
Bad

知らない人の為に言うと、これら全て、同一人物である。
彼女の状態は、時系列で、上から下への経過を辿った。
勿論、私達が外から観察できる範囲、限られた範囲において。

初期の頃に「Well」と冠してみた。しかしこれは、その頃の彼女にはどのような不安要素も無かった、その人生にも、体質にも、どのような隠れた要素も無かった、という事を意味しない。
最近の時期を「Bad」とした。しかしこれは、彼女は今やその本質から悪人となった、などという事を意味しない。

彼女がこうなった原因は、勿論、複合的に違いない。
彼女の元々の体質、彼女の生き方、つまり人生への考え方・処し方、そして音楽業界とその中に置かれた彼女の立場からの影響、否応なく彼女の耳に入る様々な形容(「天才的」「神懸かり的」「迫力」「圧倒的」etc.)を伴った批評家や観衆らの評言からの影響(非難よりも称賛の言葉の方が本質的に悪影響があったのではないか)、そして「鬱病」、かなり大量と聞く向精神薬の服用...etc.
そして私は、この最後に、残酷にも、無神経にも、「憑霊」という事を置こうと思う。

「証明」なんか出来やしない。ただ、私のこれまでの霊的方面への若干の探索(誇ることは出来ない)から、おそらくそれは確かだろうと思っている。(もっとも、私達だって、善くない霊からの「影響」ぐらいは、常に基本的に受けているし、また時には「憑霊」と言って良い段階のものも、部分的な形では受けることがあるだろう。だから、「憑霊」という言葉は、少なくとも私の中では、差別語となり得ない。)

念の為に言うと、私は「鬼束ちひろをダシにキリスト教を布教」しようとしていない。そのように極めて単純に表面的に受け取る人もこの世には多いだろうから、そう明言しておかなければならない。
むしろ初めに言ったように、このような表示は、多くの場合、人をして私の人格を疑わせるだろうと思っている。「人として、また過去熱心なファンであったと自称する者として、よくこんな事が出来るものだ」と思われることの方が多いだろうと。

では何故、それなのにこんな事をするかというと、人々に事の深刻さを知ってもらいたいからだ。(どこか軽薄な動機が忍び込んでいるとしても。)
私は、彼女のこの状態は、「深刻」だと思う。
前に「私は人間がどれだけ強いものか知りません」と書いた。つまり、彼女が自分自身の力と人々の支えに助けられて健康を取り戻す可能性を、私は排除しない。
けれど、少なくとも「楽観」は、とても出来るものではないだろうという気がする。

普通の人でも「Sick」の写真を見れば、この人が病気であることがはっきりと分かる。
少し霊的に敏感な人なら、「Bad」の写真から「妖気」が出ているのが分かる。冗談で言っているのではない。「カメラを向けられて、ちょっと遊びの入ったポーズをしただけじゃない」などと言えるものではないものが、そこには在る。(まあ、普通に見ても十分に変だろうけれども。)


ひどい事を書いた。たとえば、そんな事が起こる可能性は限りなくゼロに近いだろうが、もしこの記事を鬼束、いや、鬼束さんの家族や他の彼女に近しい人達が見れば、傷つくと思う。(まあ.. 鬼束本人も。)
けれど、私には分かっている。いや、そういう気がする。
つまり、この世には、親でも助けられない事がある、と思うのだ。
親は子を思う。愛する。助けたいと思う。親はその為の「手段」を思う。
しかし、親はそれ自身の世界観、世界の捉え方に応じて手段を選ぶ。
現代医学、「お医者さま」を信じていれば、子をそのもとへ。
医者の指導のもと、薬剤を、あるいは最近のはやりで言えば、ワクチンを(?)
カウンセラーを信じていれば、そのもとへ。
占い師を信じていれば、そのもとへ。
それしか方法が無いのだ。
処方が合っていればいいのだが。

私だって現代医学を全否定しない。
けれど、基本的に薬剤は対症療法だし、医学理論も、人間の霊魂というものを無視している以上、一面的だ。